4月 2020
国境の壁の高さに苦悩する日々
はいさい。フライトドクター ヨシバードです✈ 新型コロナで外出自粛の日々ですが、僕もリモートワークをしながら業務にあたっています。皆様の健康をお祈りいたします。 […]
9月 2019
International SOSで医師として働く
医師としてグローバルな環境で働く ー International SOS Japan To work as a coordinating doctor at International SOS. (3 Japanese web articles on MediGate) [...]
4月 2018
日本人は旅行が下手だ(テロ時代の海外旅行術)
はいさい。フライトドクター ヨシバードです 桜が咲いた、散ったと思ったらもうすっかり明日からGWですね。 今週はインド出張にいってすっかり疲れてしまいました。なので、GWは近場でゆっくりします! 昔は飛行機の移動は何時間乗っても苦痛でなかったのに… 年のせいですね。 東京ー大阪間も飛行機でということは最近はなくなりました さて、GW前にNewsweek日本版(4月24日発売号)で「テロ時代の海外旅行」という特集が組まれました。 テロだけではないんですけどね。感染症も大事なんですけどね。 取材で話をした内容が一部載っていますので、興味がある方で読んでみてくださいね。(p.22、p.34) 「日本人は旅行が下手だ(テロ時代の海外旅行術)」 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/post-10030.php [...]
三年ぶりの再会
「あーー、ここのコハダやっぱ美味いなぁ…」 3年ぶりにお会いしたAさんの足取りはおぼつかなかったものの、声ははっきりとしていた。 体重も食欲も以前に比べ落ちた。ビールもグラス1/3までに今は制限しているらしい。でも、お寿司を口に含んだ瞬間、彼の口元は緩み、満面の笑みになった。 医師として心がいっぱいになる瞬間だ。 三年ぶりの再会。覚えていてくれて嬉しかった! 救急医として働いていると退院まで患者をみることは多くない。生死をさまよう急性期をすぎると各専門科にバトンタッチするためだ。今の仕事も海外から患者さんが帰国した瞬間に接点がなくなるので同じだ。だから、なおさらこの一言を聞けて感動もひとしおだった。 彼は3年前、インドネシア僻地から船で数時間沖ににでた先でダイビング中に病気を発症した。岸まで運ばれるのに数時間、運ばれた病院も最低限の治療がやっとできる病院だった。もちろんCTはなく、点滴と酸素のみ投与されている状況であった。 酸素ボンベとベットだけある病室。もちろんモニターはつけられていない。 当時シンガポールで働いていた僕が、医療専用機で迎えにいったのは発症翌々日のこと。週末を挟んだこともあり、機体を確保したり、当局から離着陸許可をとるのに時間を要したこともあるが、飛行時間も相当長かった。「インドネシアはなんて東西に長い国なんだ!?」と、時計とにらめっこし、ヤキモキしながら飛んだことを今でも覚えている。 救急車はストレッチャーがあるだけ。酸素やAED、モニター、吸引器は全て自前でエスコートチームが持ち込みする。 [...]
トラベルリスクマップ 2018
はいさい。フライトドクター ヨシバードです。 昨日から新年度がはじまりましたね。新年度が皆様にとって良きスタートであることをお祈りしております。 さて、本日はリスクマップのご紹介です。 インターナショナルSOSでは、世界の健康とセキュリティリスクについて独自の基準でリスク分析をしています。 ちなみに、2018年は東ヨーロッパ(ポーランド、スロバニア)やトルコなどの医療リスクがワンランクアップ(黄から緑)、反対にハリケーンでインフラに大きな被害が出たカリブ諸国のランクが軒並みワンランクダウン(黄からオレンジ)になりました。毎年改定しています。 トラベルリスクマップ 2018 医療リスク [...]
3月 2018
激変の時代!海外リスクに備える
はいさい。フライトドクター ヨシバードです。久しぶりの投稿です。いつの間にか桜の季節ですね。 元気の出る季節になってきました♪ さて、リスク対策ドッドコムの記事で、インターナショナルSOSの取り組みが紹介されました。 お時間がある時にどうぞ! 【特集 激変の時代!海外リスクに備える 】 ○90カ国で安心のセキュリティ・医療を提供 インターナショナルSOS、海外進出企業をサポート https://www.risktaisaku.com/articles/-/5425?page=2 海外で病気や怪我になった時のことは当然心配ではありますが、潜むリスクを知ることも大切です。渡航前に訪れる国(都市)の医療やセキュリティ事情や感染症の流行状況を知る地道な事前準備で、リスクを低減することができます。また、海外での医療費は日本の常識では想像できないほど高額になることがほとんどです。しっかりと海外旅行保険は入っておくようにしましょう。 […]
11月 2017
嬉しい再会
はいさい。ヨシバードです!外国では当然のように日々行われている国際医療搬送が日本でも認知度をあげ、受入がスムーズに進むようにとの想いから、初の試みで「海外と日本のいのちをつなぐ架け橋として~日本における国際医療搬送の現状と問題点について」と題してシンポジウムを企画しました。様々な立場の方から帰省搬送における現状と問題点を発表して頂き、最後は患者の立場で搬送を経験した話をしてもらいました。ケースを担当した東京アシスタンスセンター医療スタッフと6月に急性A型大動脈解離で、はるか辺境の中国新疆から専用機を乗り継ぎ9時間かけて日本に運んだ症例。最後の1時間半は血圧低下と不整脈が出現してギリギリのところでした。今は体重もだいぶ戻り、社会復帰し仕事もしているという奥様とご主人様の笑顔が印象的でした。 医師にとってこれほど嬉しいことはありません!! 搬送に携わった関係者の皆様のご協力に再度感謝申し上げます!*患者様の承諾は得た上での投稿です。Posted with consent from the patient. […]
グローバルヘルス大会最終日
はいさい。ヨシバードですグローバルヘルス大会最終日。ふだん参加している急性期医療関係の学会とは違う雰囲気で新鮮✌️団体や目的は違えど、医療という共通項を持ち、国内外で国際的にで活躍する方々の発表やコメントを聞くのは刺激になります。しかも大学の当時国際保健関係で繋がりがあった先輩後輩の発表もあり、刺激更にアップ!ブースにもたくさん来て頂いています。今日は午後から発表。頑張ります […]
8月 2017
Message from God???
はいさい。おひさ!ヨシバードです。 仕事に忙殺されてブログから遠ざかっていましたが、それでも日々色々思うことはあり、無理のない範囲で再開しようかなと思います。 再びよろしくお願いします!今日は人事考課について。 医者には無縁とは思っていました。この仕事は売り上げや業績ではなく、目の前の命にどう向き合うか、上司ではなく患者さんが評価するものだと考えていたからです。今の会社では医師も評価の対象。自己評価、同僚、上司の評価が細かく入ります。点数化され、良かった点、改善すべき点が面談で包み隠さず話されます。この一年努力したことはちゃんとチームに伝わっているようです。改善点として上司から言われたことは3つ。1. 働きすぎなので、ちゃんと休むこと。仕事の優劣つけて、他にも業務割振りをすること。短距離レースではないので、全て長い目で達成すると考えることも大事。2. もっとグローバルな目を養うこと。日本企業と日本人の目線でみるのと同時に、外国企業や外国人の視点から医療アシスタンスへのexpectationを知ること3. 正しいことだけをいうのは不十分。正しいと思っていることを、チームのみんなが正しいと理解してもらえるように話術を磨くように。特に三番についてはわかっているつもりでも、なかなか実践に移すとなると難しく、課題でありました。”It is not enough just to be right. It is more important to let others understand about [...]
10月 2014
一期一会
はいさい。フライトドクター ヨシバードです。 鳥瞰図ってありますよね。鳥の眼からみた地上の世界。いくらみても飽きません。離着陸時に機窓からみた風景は、日本は比較的統一されている気はしますが、それでも那覇空港は南国の雰囲気を感じるし、羽田空港はさすが世界有数のメガポリスだけあって多くの建物や工場、住宅でひしめき合っています。外国に目を向けますと、建築基準も農地に関する法律もバラバラだからでしょうか。シンガポールから飛び立つと。すぐ下にマレーシアジョホール州の街並みが見えますが、整然と高層ビルが並びきちんと区画された景色が、一気にアブラ椰子が生い茂る農地に切り替わります。そして建物の形も色も高さも統一性がなくなります。 マカオは煌びやかなカジノの夜景を見ながらの、バリはエメラルドグリーンの海が広がる中でのランディングでした。 それぞれの国の「性格」を機窓から垣間みることができるのが、この仕事の面白いところです。そして、どのミッションも「一期一会」だと思っています。患者さんは当然のことですが、行く場所も、出会うスタッフも「一期一会」。絶対、旅行ではいくことがないであろう小さな町の小さな病院。救急室は?救急車は?集中治療室や病棟はどうなっているのか非常に気になります。 先週末は近距離ミッションに二件いきました。搬送には実に多くの人たちが関わっています。今回は、クリニックの医師と事務の人たちが患者さんを敷地内まで運んできてくれました。それ以外にも、地上でイミグレーションの便宜をはかってくれるおじさんだったり、グランドハンドラーや給油車のお兄さんだったり。みんな力をあわせて、搬送時間が短くなるように各人のパートをこなしています。「今回はとんぼ返りだけど、いいところだから今度プライベートで遊びにきてね!クリニックよってくれたら、色々案内するよ!」といってくれたクリニックのスタッフ。みんな温かい人たちばかりです。来年、いよいよ家族がシンガポールに移住したら、新婚旅行以来の10年ぶりの南の楽園にいってみようかな!毎回、どういった出会いが待っているのか、発見があるのか、いい緊張感でスタンバイをしています。まだまだ一人前には程遠いですが、Step by stepこれらの貴重な経験から成長していきたいと思います。 […]